みなさんこんにちは。
沖縄市議会議員の仲宗根 誠(@nakamakoza)です。
7月7日(水)に沖縄市議会6月定例会が終了しました。
6月定例会でおこなった一般質問の内容を報告しますので、ぜひご覧になってください。
一般質問とは
議員がフリーテーマで行政(市役所)に質問をすること
質問と言っても、何かを聞いたり確認するだけではなく
①市の政策の確認→②課題の抽出→③改善策の提言
というような流れで行います
当記事では、質問の1番目「さくらねこTNRについて」紹介していきます。
さくらねこTNRについて
質問の背景
「さくらねこTNR」については、僕の公約(三期目・2018年選挙)にもかかげていました。
さくらねこTNRとは
「さくらねこ無料不妊手術事業」は「飼い主のいない猫」に対し「さくらねこTNR(Trap/捕獲し,Neuter/不妊去勢手術を行い,Return/元の場所に戻す,その印として耳先をさくらの花びらのようにV字カットする)」を実施することで,繁殖を防止し,「地域の猫」「さくらねこ」として一代限りの命を全うさせ,「飼い主のいない猫」に関わる苦情や,殺処分の減少に寄与する活動です。
・ネコの糞尿被害による市民相談が多い
・ネコへのエサやりが原因でネコの数が増え、周辺住民のストレスになっている
沖縄市内の各地域には、上記のような問題が以前からありました。
これまで、議会での提言や市民からの請願もあり、沖縄市では令和元年から「さくらねこTNR」をスタート。
公約としては実現できたのですが……
ということで、現状を確認し改善すべく今回の質問となりました。
一般質問で見えてきた、さくらねこTNR(沖縄市)の現状
さくらねこTNRは長期的な取り組みが必要
①効果が出るまでに時間がかかる
私見ですが、沖縄市では地域ネコ(野良ネコ)が数千頭以上は生息していると思います。
沖縄市では令和元年度に210頭、二年度に311頭に「さくらねこTNR」を実施してきました。しかし、ネコは年に数回出産しますし、6~7匹産まれることも多いので「さくらねこTNR」の効果が出るには時間がかかります。
②協力病院が少ない
「さくらねこTNR」への協力病院が少なく、沖縄本島中部には三か所のみ。
そのため不妊去勢手術の予約を取りにくい状況があります。
つまり「さくらねこTNRは重要ですが、長期的な取り組みが必要」なのです。
それでも「今」困っている人がいる
長期的な取り組みとして重要な「さくらねこTNR」ですが、現実的に「今」困っている市民が非常に多くいらっしゃいます。
自宅敷地への糞尿……
発情期の鳴き声……
これらに対し、とてもストレスに感じている市民がいらっしゃることから、そこに視点を合わせた取り組みが必要です。
沖縄市の取り組みは
そういった市民への支援策として、沖縄市では
・エサやりによる悪影響の周知
・自宅にある身近なものを利用した忌避剤(ネコがよりつかなくなる)など、対策の紹介
・今年度(令和三年度)から、ネコよけ超音波発生装置の貸し出しをスタート予定
といった取り組みを行っています。
一般質問における提言
ネコよけ超音波発生装置の貸し出しを強化
これからスタートするネコよけ超音波発生装置の貸し出しについて
・より多くの市民が利用しやすいよう拡充すること
・より市民に近く、より地域ネコの状況を把握している地域自治会に配布し、自治会から貸し出し事業を行ってはどうか
提言させていただきました。
自治会加入促進への期待
という狙いもあります。
沖縄市からの答え
■ネコよけ超音波発生装置の効果を検証し、拡充について調整を行う。
■自治会配布については、自治会へ相談し、ご意見を伺いながら検討を進める。
という答弁をいただきました。
引き続き、「さくらねこTNR」と「ネコ被害者への支援」を促進していきます。
一般質問の動画もご覧になってください
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